歯科医には失望していたのに…

もう初診から10年以上ものお付き合いになる、70代の男性がいらっしゃいます。

先日その方から、私と衛生士の1人はお食事に誘っていただきました。
もう何度もお声掛けをいただいており、本当に有り難いことです。

本日はその方の治療について、お話しさせていただきます。

その男性は、当院に来られるまで過去色々な歯科医院をご経験されていました。

ご職業柄、銀歯が見えてはよろしくないということで、セラミックの歯を色々な病院で入れてこられたそうです。

が、どの歯もことごとく、2~3年で欠けてくるということで悩んでおられました。

お口の中を見せていただくと、実際に奥歯のブリッジも、単独のセラミックも欠けてしまい、中身のメタルが見える状態でした。

病院を替えてもそんな状態でしたので、当院に来られた時も、その方は半ばあきらめておられたのですね。
歯医者に失望なさっていた、ということです。

悲しいことですが、同じ不具合が繰り返されれば無理もないことだと思います。
私は、歯が欠ける原因を突き止めるため、歯の形や材質といったセラミックだけに着目するのではなく、先日もお話ししました「全体の咬合のバランス」という観点からも、診察をさせていただきました。

その結果、いわゆる「ディープバイト」という状態になっていることが分かったのです。

具体的には、奥歯が欠けて噛み合わせの位置が低くなっており、咬合のポジションもずれていました。
「このままでは、同じことの繰り返しになると思います。」
私はその患者様にコンサルテーションを行わせていただき、
「矯正」を勧めさせていただきました。

これまでの治療への失望のため、患者様と信頼関係を築くところから全力です。精一杯、お話しさせていただき、後は結果を出すことでした。

まず、咬合のバランスを慎重に考慮し、仮歯で奥歯の高さを少し上げました。

嬉しいことに、予測どおり効果は効果覿面!
実は噛み合わせが原因で痛んでいた顎が、痛くなくなったとおっしゃられるではありませんか。
「もう、先生の勧めるとおりにします。」

そして、今に至ります。

「最後のセラミックを入れてから、もう10年が経つよね。他のところで入れたのは2~3年でどれも欠けていたのが、今は心配なく肉も食べられる」

嬉しそうにそう仰られて、お食事に誘って下さるその方の喜びが伝わってくること・・・これが、私やスタッフにとっても本当に幸せなことだと思っております。

歯が欠けた、だから修繕する。

それだけでなく、全体のバランスを考えて診療を行われる歯科医院ばかりになれば、この先、この方のようなご心労をされる患者様もいなくなるのではないでしょうか。

そういったことを、今後も講習会などを通して若い先生にも伝えていきたいと思います。

○本日もご一読、ありがとうございました。

明日は、インプラント矯正について
お話しさせていただきたいと考えております。

普通の矯正よりも早く治療が済む、素晴らしい治療法です。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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