日常的な会話をしてはいけなかった以前の歯医者

昨日のお話の続きです。

大学病院を卒業後、院長先生と開業した当時から、私は、いきなり患者様に「抜きましょう」ではなく、できるだけコミュニケーションを取り、少しでも安心していただきたいと考えていました。

ある日患者様と日常的な会話をしている私に、当時の院長は

「しゃべるヒマがあったら歯を削れ」

と言いました。

非常にショックだったのを覚えています。
ですからその病院は、シーンとしていました。

白い壁に囲まれ、歯医者特有の消毒の匂い、そして、朗らかな会話などはなく、キーン」という機械音だけがする、そのような歯科医院でした。

(今でも、歯医者といえばそのようなイメージを持たれている方が一般的なのかもしれません。)

私はとても違和感を感じ、自分が院長として開業させていただいてからは、私自身はもちろんのこと、他の先生や歯科衛生士、そして受付のスタッフまで全員が、会話をするような病院にしました。

患者様が疑問に思っておられるところ、不安に感じているところに対して心を配り、よく説明し、分かりやすくお伝えする。

これが、当院に来られた患者様がよく

「ここまで細かく丁寧に説明してくれた歯医者さんは、今までありませんでした。」

と言われる理由なのだと思います。

通院に抵抗がない空間、そして、患者様の方から行きたくなる、そんな空間だと思っていただけるよう、スタッフ全員が心がけているのです。
(もちろん、技術の研鑽は言うまでもありません。)
実は、ある初診のおじいちゃまから、

「不謹慎だな、ここは」

と言われたことがあります。

(それだけ、スタッフと他の患者様との間で、楽しそうな会話が行われていたからです。)

そしてそのおじいちゃまも、結局は通院するごとにだんだんと、私たちとの会話を楽しみ、満足してくださるようになりました。

・・・

今、病院で患者様から笑顔を見せていただいた時、時折思い出す、以前のお話をさせていただきました。

○本日もご一読、ありがとうございました。

次回は、当院の「歯を削ることに対するポリシー」について 書かせていただきたいと思います。

“死ぬほど痛い歯医者”はなぜ減ったのか” というニュースも出ています。

歯の接着剤の進歩で、削る量が以前より減ったために治療があまり痛くなくなった、ということですが、そもそも、本当に虫歯は削らなければいけないのでしょうか?

そんなことについてお話ししたいと思いますので、またご訪問いただければ幸いです。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


クリニック案内ページへ

歯医者が語る、お口の常識&ひ常識 HOME に戻る

PAGETOP