しゃべる暇があったら歯を削れ

昨日は、私が大切にしているインフォームド・コンセントのことをお話しさせていただきました。

検査をし、ただ結果を告げて治療する・・・

これでも、虫歯や歯周病は治るのかもしれません。
ですがその前に、これから治療を受けられる患者様の不安や心配にまで気を配ってこそ、「歯医者に行って良かった」と感じていただけるのではないでしょうか。

たとえば飲食業界などでも、よく「お客様とのコミュニケーションを大切に」と
徹底されますよね。

しかし私たちは、患者様のお口をさわらせていただくわけです。
余程の信頼があってはじめて、患者様の安心につながると考えます。
だからこそ、当院では歯科医師はもちろん、衛生士や受付のスタッフも、コミュニケーションとしての日常的な会話を大事にするようにしております。

お陰様で患者様からは、

「ここまで丁寧に説明してくれた歯医者は、今までなかったです」

とよく言われます。
とても嬉しいことですが、同時にふと、昔あったこんなことを、思い出す時があります。

・・・

話は、私が大学病院を卒業してから、当時の院長と開業した時にまで、さかのぼります。

今ではとても考えられないことですが、当時は、院長と私のたった2人で、1日平均80名、多い時は100名以上の患者様を診療させていただいていました。

外科を卒業した私は、患者様の虫歯を治療したり、あるいは親知らずを抜いたりするわけです。

その頃も、患者様の気持ちを考えてみました。

患者様にしてみれば、大学病院から渡された紹介状を握り締めて、歯を抜く不安を抱えながら、ドキドキして来院されるわけです。

ですから私は、いきなり「抜きますよ」ではなく、まずコミュニケーションを取り、患者様に少しでも安心して、気持ちを楽にしていただきたいと考えました。

ある日のことです。

患者様と日常的な会話をしている私に、当時の院長がこう言いました。

「しゃべるヒマがあったら、歯を削れ」

・・・
私はどうなってしまうのでしょうか。

明日に続きます。

○本日もご一読、ありがとうございました。
次回もぜひ楽しみにしていただければ幸いです。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
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