PMTCについて②

昨日はPMTCは予防治療だとお話させて頂きました。
本日は「何故 PMTCを行わないといけないのか?」ということについてご説明をさせ頂きたいと思います。

題して「WHY PMTC」です。(そのままです)

PMTCとは(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の頭文字をとった略語でございます。直訳をすると、プロフェッショナルな専門家による器具をつかったお口のクリーニングとでも証しましょうか。

何故?プロフェッショナルがお口のクリーニングを行わなければならないのでしょうか?
毎日予防治療の原点である「歯磨き」をしっかり行えばよいのではないのでしょうか?

一言でご説明をするとすれば、【細かいところは無理】だからです。
例えば、奥歯の後ろとか、歯と歯の間などポイントはいくつかございます。
また、細かい話ですが、歯の形状は一人一人違います。同時に歯の表面も一人一人違うものです。歯の表面はつるつるとしているのではなく、デコボコと溝になっており微かにこの溝にもプラークが残ったりいたします。

そして、個人では磨けない場所No1は歯周ポケットでございます。

歯周ポケットとは歯と歯茎の境目の溝のことであります。
実は歯と歯茎の間にはわずかな隙間があります。つまり、歯はその周りを歯周ポケットといわれる溝に囲まれているのです。

この歯周ポケットの正常な時の深さは約1ミリから3ミリの間です。
それ以上深さがある場合には歯周炎の恐れがあると思われます。
歯周ポケットが深くなるとお口の汚れ(プラーク)が停滞し細菌が繁殖しやすい環境になり歯周病の原因となります。

これが、皆様の自宅の歯ブラシではとれないのです。
歯周ポケットの深さが、正常値で1ミリから3ミリです。
超極細の歯ブラシを使っても、0.5ミリから1ミリが限界だと思います。

しっかり歯ブラシが入るということは、【歯周ポケットも大きい=健康な歯茎では無い】ということになりますよね。
なので健康な口腔内においては歯ブラシだけでは難しいのです。

PMTCは歯面と歯周ポケットのクリーニングの2つの要素があることをご理解いただけましたでしょうか?

では歯周ポケットにはどのような細菌が潜んでいるのかを簡単にご説明いたします。それは「嫌気性菌」というものです

細菌には「好気性菌」と「嫌気性菌」がございます。
嫌気性菌とは空気(酸素)の無い状況下で生息する細菌を表します。
正確には偏性嫌気性菌といい腸内細菌叢の99%以上はこの偏性嫌気性菌でございます。破傷風菌やボツリヌス菌などがございます。

ちなみに補足で、わかりにくくなるのですが、嫌気性菌のなかでも、空気(酸素)があると増殖が良くなる嫌気ものもございます。
それを通性嫌気性菌といい一般細菌の大部分はこちらに属します。
大腸菌やブドウ球菌がございます。

繰り返しますが、歯周ポケットには偏性嫌気性菌がいるのです。
さあ、皆様もお気づきになりましたでしょうか?
歯周ポケットの細菌を的確にやっつける為には、空気がキーワードになると思いませんか?

【自分を知り相手を知る】物事の基本でございます。
毎日のことですが、また長文になってしまいました。

明日は、今日の内容を踏まえ、私のクリニックでの行っている、私の考えのPMTCをご説明させて頂きます。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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