当院で審美治療をさせていただいた患者様のお写真です。
(この方は舞台女優をされていらっしゃいます。)
何が残念かといえば、とても美しくセラミックを入れさせていただいたのに、上の前歯1本だけ、歯肉のラインが揃っておりません。
私は、歯肉を揃えたいと懇願したのですが、次の舞台の公演の関係で、マネージャーさんからこの状態で充分だと言われてしまいました。
それに加え、テレビなどでは口元をアップにされる恐れがありますが、舞台女優ということで間近で見られないから・・・と説得され、私も、妥協いたした次第です。
美のトータルバランスは、自然に美しく見えるセラミックだけではなく、歯肉とのバランスの調和が必要不可欠であるということが、お分かりになりますでしょうか。
本来は矯正治療をして、より整ったかみ合わせも提供したかったのですが、職業によっては、限られた時間内で我々も治療しなければならないことに、ジレンマを感じます。
こちらの上顎の写真では、セラミックの前歯の部分以降の歯の外側にも、レジンを盛っているのがお分かりになりますでしょうか。
限られた時間でしたが、審美を考えました際にこれはどうしても必要なことであると判断いたしました。
こちらの下顎の写真を見ていただきますと、噛み合わせも本当は治療した方が良いことが分かられると思います。