ブリッジが割れると分かっていた症例

右下6、7番にインプラント

右下6、7番にインプラント

本日ご紹介致しますのは、東京駅の病院の開業とほぼ同時、つまり今から6年ほど前に、歯周病の治療で当院に来られた患者様の症例です。

当時からインプラント治療が最適であるとおすすめしておりましたが、6年のコンサルテーションを経てご納得いただき、写真のように右下の6、7番にインプラントを入れさせていただくこととなりました。

この患者様には、3ヶ月に1度、必ず定期的に来ていただいておりましたが、いよいよ右下7番の歯根破折により、6、7番にインプラントを入れさせていただいたのです。

やはりブリッジですと、失活歯(※)には負担がかかり、歯根破折を起こすことがよくあります。

※神経をとられた歯のこと。

右下のブリッジ、骨吸収

なぜインプラントを薦めたかといいますと、今回抜歯した7番のまわりの骨が吸収を起こしており(写真で黒くなっているのは、骨がないからです)、いずれ、歯が割れてしまう危険性があったからです。

私が大学時代に習った話ですが、失活歯は寿命が30年ぐらいと言われているようです。

ましてやそれが、2本の根で3本の歯を支えなければならないブリッジであれば、通常にも増して負荷がかかっても、仕方がありません。

具体的には、歯が割れてしまうことは次のように推測することができました。

右下に骨がない

右側でよくかめない

左側ばかりで噛む

左上のブリッジが取れた

このままだと左下のブリッジも割れてしまう

私には、問題が起こる前からこの事が分かっていましたので、右下にインプラント治療が必要だと判断いたしました。

ここまでを見抜けるか見抜けないか、いつも私が心がけ、また当院のドクターにも伝授している「原因を探求する」というのは、まさにこのことであります。

インプラントを入れるまでは、左上にしっかりと噛めるようなブリッジを入れることで、右側の噛む負担をできるだけ取り除いていたのですが、遂に右下が割れました。

ところが非常に臆病な患者様であったため、なかなか今回のインプラント治療に至るまでには、時間がかかったというわけです。

ちなみに、オペの後に患者様が仰られる言葉はいつも同じです。

「え?もう終わったんですか?」

あれだけ私が患者様に「大丈夫ですよ」と申し上げ続けたことを、やっと実感していただける瞬間であります(苦笑)。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
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