知っておきたい、健康な歯が共倒れになる例

昨日は、たった1本の「全体のバランスを考えたインプラント」のおかげで、歯周病でグラグラだった他の歯を抜かずに済んだ例をご紹介させていただきました。

「残せるなら残したい」(自分の歯を)

そこは私も患者様と同じ気持ちです。

そして実際、

「あの時はもう入れ歯にするしかないとあきらめていた。
それが先生のおかげで歯を抜かずに済んだ。
グラグラだった歯が治って、お肉も噛めるようになった」

と仰ってくださる、初診から4~5年以上も経つ長いお付き合いの患者様もたくさんおられるのは事実です。

ただ、ここで大事になってくることがあります。

それは、

「とにかく歯を抜きたくない」
「手術がイヤだ」
「できるだけ少ない通院回数で済ませたい」

ということで、必要な治療まで避けたために、その歯を支えてくれていた隣の健康な歯までグラグラになって共倒れになってしまうなら、本末転倒だということです。

確かに、抜歯等の各施術に対する不安や恐怖心はとてもよく分かります。

しかしそこで、たとえば歯周病治療もしないままブリッジ(簡単に申しますと健康な歯を支えにして入れる人工の歯)で済ませたとすると、

1本の治療で済んでいたところが、その支えにした健康な歯まで負担からグラグラになり、2本、3本とやがては抜かなければならないとしたら・・・非常に悔やまれはしないでしょうか?

これは、たとえば片方の奥歯がダメなだけの時、「もう片方で噛めばなんとかなる」と思われて、必要な施術に踏み切れずにそのようになってしまうパターンが見受けられます。

しかし片方ばかりで噛めば、当然そちらの歯への負荷・負担が倍増し、その歯も倒れてしまうことは必然と言えるでしょう。

あるいは、正しく歯周病治療をしている途中で、歯ぐきが引き締まったからといってつい、次回以降の通院をご自身の判断でやめてしまった結果・・・

重度の歯周病になって歯を支える骨がなくなり、やがて何本もの歯を抜くことになるケースも、残念なことではございますが、時々あるのです。

ちょうど「ダム」が決壊するイメージが分かりやすいでしょうか。

最初に小さな亀裂が入り、チョロチョロとだけ水が漏れている、その時に「まだ大丈夫だ」と応急処置しかしなかったら、やがて小さな亀裂が大きな亀裂になり、そして決壊してしまうのです。

「抜かなくても大丈夫か」
「グラグラの歯を支える骨が元に戻るか」

これは、定期的な検診・検査をしていくことで極めて正確な判断が可能になります。

最初に申し上げましたとおり、当院は「できるだけ歯は残したい」というポリシーですので、それを踏まえました上で、後で後悔せずに済む治療計画を一緒に話し合わせていただくことができます。

健康な歯まで共倒れにはさせません。させたくありません。
いつでもお気軽に、ご相談いただければ幸いです。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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