自慢の患者様をご紹介します。

どんな口内環境のトラブルも、最終的に辿り着くのは

  • 細菌感染を防ぐ
  • 咬合(噛み合わせ)のバランスを保つ

この2つになると思います。

特にインプラント治療を行う時は、インプラントの施術の技術はもちろんですが、咬合のバランス、たとえばそれぞれの歯への負荷といった全体を考えられる先生に診てもらうことが、絶対に重要なことだと言えるでしょう。

今回は実際の患者様の例をとおして、「インプラントと全体のバランス」とは一体どういうことなのかをお話しさせていただきます。

この患者様は先日四国のご実家に戻られた方なのですが、元々は歯周病治療のために来院されました。

いくつかの検査を行わせていただきましたが、まず右下の奥歯2本は、歯周ポケットが既に深すぎたため、歯を残しておくことは不可能、という状態でした。

そしてそれだけでなく、左下の奥歯2本も、歯根を支える骨が半分ほどなくなっており、グラグラになっていたのです。

できるだけ歯を残しておきたい」と考える私ですので、残念なことだとは思いましたが、右下の奥歯1本を抜かせていただくことにしました。

しかし、右下の奥歯1本だけを抜いても、それだけではその他の下顎の左右合わせて3本の奥歯のmobility(動揺:グラグラしてしまうこと)の問題は
解決しません。

先日お話しした「8本の抜歯をされたお話」にもありますとおり、他の3本も抜いてしまわれる先生も、決して少なくないと思います。

そこで私は、右下の奥歯1本を抜いたところにインプラントを埋入し、全体の咬合のバランスを整え、他の3本の動揺もおさまるようにすることを考えました。

グラグラの歯に不安を持たれるその患者様にそのことを精一杯説明し、まずは仮歯で3ヵ月、様子を見ていただくことにしたのです。

・・・

そして、まだ2ヵ月しか経たないうちに患者様からご連絡をいただきました。

「先生、2ヵ月でどこの歯もガッチリしてきましたよ!
お肉も噛めるようになりました。
先生が言っていたバランスって、このことだったんですね」

ただ、欠損した歯の代わりになるだけでなく、全体の咬合のバランスを整えるように形、大きさ、角度などを調整した1本のインプラントが、他の3本の奥歯の過負荷を取り除き、健康な状態に戻したのです。

患者様の方から上記のように仰って下さった時、本当に嬉しく思いましたし、自分の理念にあらためて確信が持てました。

なおこの患者様は、歯を支える骨が半分とはいえ、残っていたことが救いでした。
半分以下になっていた場合は、必ずしも今回のように1本だけのインプラントで全てが戻るかどうかは断言できません。

ただ、全体を考えたインプラント、つまりインプラントのみの専門知識ではなく、咬合学などにも広く専門分野を持っている歯科医をおすすめする理由が、今回の例でお分かりいただけたのではないでしょうか。

私も誇りに思える患者様のご紹介でした。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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