歯周病が治った後に待っている怖いこと

「治療によって歯周病が治った、改善された」

実はそのあとに、待ち構えている怖いことがございます。

それは・・・  再発です。

折角治した口内環境を、また元通りにして治療を繰り返していてはキリがないですし、うんざりしますよね。

多くの患者様の症例を見てきて、再発防止のために一番大事であると言えることは、
定期的な検査やメンテナンスを行うことです。

歯周病のチェックと専門家による歯垢、歯石の除去といったクリーニングを行うことが、再発予防のために何よりも重要になります。

定期的にしっかりとメンテナンスを行えば、歯周病の進行は食い止める事ができます。また、歯科衛生士の指導のもと適切なブラッシング技術を身につけ、プラークを除去できれば、歯周病も確実に改善していきます。

なぜ治療を終えた後も、定期的にメンテナンスをしないとまた歯周病に感染するのか、疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

それは、歯周病菌のすみかとなるカビ菌は、口腔内常在菌といって、300~400種類がお口の中に必ず住み着いているからです。

徹底的にやっつけても、空気中や食べ物、手の指などから、再びお口に戻ってきてしまいます。つまり、全滅させる事は不可能なのです。

ならば、これらの菌をいかに増やさないか、活発にしないか、ということが大事になってきます。
そのために、毎日の歯磨きと歯科医院での定期的なクリーニングが必要なのです。

※歯磨きだけで大丈夫なら良いのですが、プロの歯科衛生士でさえ、自分の歯を磨き残しもなく100%磨くことはできないのです。
(この調査結果の詳細についてはまた後日書かせて頂きます。)

定期的に歯科医院に通い、歯周病菌に再感染していないか、どこがうまく磨けていないか、カビ菌が増えすぎていないか、などを位相差顕微鏡で確認し、専用の器具を用いてクリーニングを行うことが、再発防止には有効です。

あとは、歯周病の再発を予防するために、感染経路を気にかけていただきたいと思います。

そもそも生まれた時には、人のお口の中には歯周病菌は存在しません。
では、もともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと、人からうつされているのです。

どのような経路で感染するかというと、

・回し飲みや回し食い
・箸の使いまわし
・キス
・くしゃみ

などが感染ルートとしてあげられます。

こう書くと、感染ルートを完全にシャットアウトするのは無理だと思われるかもしれません。そこで、口内環境を定期的にメンテナンスすることで抵抗力をつける必要性もお分かりいただけるのではないでしょうか。
(花粉症も、抵抗力がないと早くからマスクを付けておかないといけませんよね。)

歯周病に限らず、どのような治療を行なったとしても、最終的にはメンテナンスが鍵を握ります。
それは通院することだけでなく、普段の生活の意識を変えることでもあるのです。

ご一読、ありがとうございました。
歯があれば、食事だけでなく幸せも噛みしめられます。
それは多くの場合、大切な歯を失ってから気づくことです。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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