飲み薬で治るようになった歯周病

歯周病治療といえば、以前は主に歯石の除去など、歯のクリーニングを行うことが、どの歯科医院でもなされている基本的な治療でした。

歯石には、歯肉から見えている縁上歯石と、腫れた歯肉で隠れてしまう縁下歯石があります。

すぐに縁下歯石を取ろうとすると、歯ぐきが腫れているため痛みを伴います。

そこで通常は、

1)まず縁上歯石をとって
2)腫れを抑えてから
3)縁下歯石の除去にかかる

という流れでした。

ちなみに縁上歯石をとるのに、歯は上下あるので2度通院、縁下歯石にいたっては、とりにくいために、右奥、前歯、左奥の3回に分け、さらにこれが上下あるので6度の通院が必要になります。

さらに、歯周ポケットがある場合は歯周外科の治療に入るのですが、これも大体、6回ほどの通院による治療となります。最初から全て合わせると、もう「半年コース」の治療となってしまうのです。

ところが、国際歯周病内科学研究会会長の生田図南(いくた となみ)先生によって、この憂鬱になってしまう歯周病治療に飲み薬が有効であるということが分かりました。

これは、お薬を飲んでから10~14日後に来院してもらいますと、縁下歯石だったものが縁上歯石になり、バリバリとれるようになるのです。

一例を挙げますと、風邪や肺炎といった感染症に使われる「ジスロマック」という薬を飲むと、結果的に歯ぐきが引き締まるのです。

歯周病にジスロマック

しかし、この薬が虫歯菌や歯周菌に効くのではありません。
ではなぜ歯ぐきが引き締まるのでしょうか。

実はジスロマックは、お口の中のカビ菌に効くのです。
そしておそらく、歯周菌などはこれらのカビ菌にコバンザメのようにくっついているため、カビ菌に効くと歯周菌にも一緒にアプローチできるのだと考えられます。

歯周内科学の発展により、半年もかかっていた大変な歯周病の治療が、大幅に治しやすくなりました。

ただし、ジスロマックがどなたにでも効くわけではございません。

そこで、位相差顕微鏡の出番となります。

たとえば位相差顕微鏡で検査した口内環境に「スピロヘータ」という菌がいることが分かれば、
ジスロマックが有効です。

正しい検査のために、またこのようなお薬は当然ドラッグストアなどで買うこともできませんため、歯周内科にも詳しい歯医者へ通院することをお奨めいたします。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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