カリエスのメカニズム② 細菌について

いつもありがとうございます。
今日の東京はお天気ですが、凄く寒い1日でございます。

さて、本日はカリエスのメカニズム①で説明が出来なかった、細菌と抵抗力でございます。

お子様やご友人に対して、わかりやすく説明ができるということが目的でありますので、もう少しご説明いたします。

ただし、私自身の一番得意な分野は歯周病でございます。
歯周病治療に関しては、カリエスを通じて口内環境に関心を高めて頂いたうえでご説明をさせて頂ければ幸いでございます。

さて、先日の細菌でご説明させて頂いたのがこの2種類でございます。
「ミュータンス菌」「ラクトバチラス菌」です。

まず「ミュータンス菌」についてですが、簡単に説明をいたしますと、プラーク(歯垢)の土台を作る菌でございます。

11月6日の予防治療の基本でも書かせて頂きましたが、プラーク(歯垢)は食べ物のカスではありません。
その約70%は細菌で構成させており、残りの30%は細菌の作る「糖」や「酸」や「毒素」や「酵素」であります。

プラークの約70%を構成する菌に関しても、平滑面(歯の表面)には滞在することが実は難しいのです。

その、難しい滞在を手助けするのが「ミュータンス菌」でございます。
どのようにかとご説明をいたしますと、「ミュータンス菌」がグルカンというものを産生いたします。
このことが、強い付着能を有して、菌を停滞させプラークを形成するのです。

そして、お口の中に入った食べ物の糖を吸収して、口内を酸性(最大pH4.0)にしてエナメル質や象牙質を溶かす脱灰(だっかい)を起こします。

そして「ラクトバチラス菌」についてですが、簡単に説明をするとカリエスの進行を促進する菌でございます。

この菌は、もともとミラーという歯科医師が「ヒト口腔の微生物」という研究所を出版してから20世紀中頃までこの菌を含む乳酸桿菌がカリエスの原因とされてきました。

しかし、現在では原因ではなく促進をする菌とされております。
理由は、粘着能がなく口内に停滞することができないからです。

よって、ラクトバチラス菌は、ニュータンス菌が作ったプラークに引っ付いたり、小窩裂溝(奥歯の溝)や隣接面(歯と歯の間)などのデコボコとした滞在の出来る部分をさがして、停滞し、同様に、食べカスなどの糖を吸収して口内を酸化させるのです。

また、口腔内にある一番多く生息している菌がこのラクトバチラス菌といわれております。

初めに、拠点を作るのが「ミュータンス菌」、その拠点を拡大するのが「ラクトバチラス菌」です。

コンビニエンスストアでたとえると、本部と、店舗オーナーみたいな関係でしょうか?

よって、ニュータンス菌がつくったプラークの拠点を壊すのは【歯磨き】や【PMTC】であります。

また、ラクトバチラス菌は溝の奥に停滞いたしますので、もしカリエスが見つかった場合は、しっかり除去して、正しく詰め物をすることで、繁殖を防ぐことができます。

いかがですか、菌のロジックを覚えると、皆様も日常生活において対処できますよね。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


クリニック案内ページへ

歯医者が語る、お口の常識&ひ常識 HOME に戻る

PAGETOP