メタボリックシンドロームと歯周病が関係している理由とは

2008年4月から、国の制度としてメタボ検診が義務化されました。
医療費のコストの増加を食い止めようとして逆に増える予想になっていたりと、様々な問題も出てきています。

そんな話題にのぼることの多いメタボについて、最近「歯周病との関係があるのかどうか」という質問を受けました。

実際どうなのか、と聞かれると、私は断言することはできないと思います。
しかし、共通していることもあると考えられます。

メタボリックシンドロームは、内蔵脂肪が溜まることで代謝に異常が起こり始めている状態です。東洋医学では未病とも呼ばれ、生活習慣病の病名がつく1歩手前の段階で、血糖値や血圧がやや高く、お腹が出てきた人をさします。

食べすぎや運動不足が原因とされますが、血糖や血圧、中性脂肪の値が極端に悪いわけではないので軽視されがちです。

メタボリックシンドロームと歯周病は一見なんの関係もなさそうですが、実はメタボリックシンドロームの人の多くが、お口の病気でおなじみの歯周病にかかっているのだそうです。

そもそも生活習慣病の予備群であるメタボリックシンドロームの予防・改善には、バランスがよく肥満にもならない食生活が基本です。
なにを食べるかも大切ですが、よくかんで食べることも大切なのです。
バランスよくいろいろなものをよくかんで食べるには、歯が健康でなければなりませんよね。

歯が悪いと、食べられるものが制限され、バランスのよい食事をとることも、よくかむこともできなくなって、健康を維持することがむずかしくなってしまうでしょう。

2つの共通項は、どちらも初期症状が自覚できないところであると思います。
歯周病は痛みも症状が進行してみなければ分かりにくい病気です。
しかも、メタボと同様に、歯周病も30代後半から40代で発症することが多いため、なかなか治療に行く時間取れない方も多く放置してしまいがちなのではないでしょうか。

しかし、体重の増加と歯周病は必ずしもつながらないとも思います。
要は自己管理の問題なのですから。
痩せていても日頃のプラークコントロールができていない方だっていらっしゃいます。

自己管理ができなくて体重増加につながってしまっているとするなら
歯周病も併発してしまう可能性は高いかと思います。
プラークコントロールができていなくて歯周病、更には他の病気にもつながってしまうことはあります。

口内環境が悪い人ですと、舌についた細菌が身体に入り、抵抗力が低下し病気になってしまったりもします。

また、糖尿病の方は抵抗力が落ちているため歯周病がなかなか治らなかったりもするのです。

医食同源という言葉がありますが、その入り口である口内環境を整えることはメタボ予防にもつながるのではないでしょうか。

そういった意味では、メタボ検診と歯科検診のどちらも受診されたほうが良いのかもしれません。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
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