3iが世界的インプラントメーカーになった理由

3i

私どもの医院では、インプラントは現在、3iとプラトンインプラントを使用しています。

私はそのどちらに対しても公認インストラクターを務めておりますが、今回は、3iについてお話したいと思います。

シンポジウムに参加して、3iがなぜ世界的なメーカーとして認知され、シェアを伸ばしてきたのかという点について改めて考えました。

世界で最初にチタン製のインプラントを使用したブローネンマルクシステムのインプラントのメーカーは、ノーベルバイオケアです。

ブローネンマルクシステムが日本に入ってきて25、6年で、一方3iは今年20周年ですから、ノーベルバイオケアの後発メーカーです。

当時の話になりますが、インプラントの形状自体は3iもノーバルバイオケアも変わりませんでした。

違う点は、その上に立てる土台、アバットメントの部分です。

骨が少ない人に対しては、角度のついたアバットメントが必要になります。
その際の種類がノーベルバイオケアでは17度と30度の2種類しかありませんでした。

ところが、患者様によっては微妙な角度が必要になることもあります。
3iはそこに目をつけ、アンギュレッテッドアバットメント(角度のついたアバットメント)を、形も角度も豊富に作成したのです。

ノーベルバイオケアはスウェーデンのメーカーで、3iはアメリカのメーカーです。
スウェーデンの世界的なシェアをとるために、色々なものを作ろうと思ったのかもしれません。

私はインプラント治療を始めてからずっとノーベルバイオケアでやってきました。
3iを使用し始めたのは6,7年前位からです。

6、7年前、今のインプラントと同様のテーパードインプラント(骨と接している部分が角度がついている歯根型のインプラント)をノーベルバイオケアが開発しました。

ところが形状が従来のものと違ったのです。
どこの形状が違うかというと、歯茎から出ている部分の形です。

それがエクスターナル(外側にアバットメントをつける)ではなく、インターナル(内側にアバットメントをつける)のものだったのです。

今までのインプラントはエクスターナルでした。
形が違うとどうなるかといいますと、使用する器具が違ってきます。

歯根型が良い、という話はあったのですが、導入しようと思っても新たな器具が必要になるため、二の足を踏んでいる歯科医師は多くいました。

そこで3iが開発したものは、従来のものと新しいもの、その両方のタイプともに上部分が同じインプラントでした。

歯根型、つまりテーパードインプラントにも関わらず、エクスターナルにしたのです。そのため、3iに多くの人が流れたのではないかと思います。
私もこの時期に3iに変えたうちの1人です。

インプラントだけ歯根型のものを導入すれば、今までと同じ器具で治療が可能だったためです。

今はインプラントの主流はインターナルですから、3iもメインはインターナルになっています。

しかし当時はエクスターナルが主流だったため、この時の3iの考え方は時代にあったものであったといえます。

インターナルが開発され、出始めの頃は、その部分が割れてしまうという不具合が生じるケースもありました。3iは、調査を綿密にして確実性をもってから踏み出しているのではないかと思います。

それは臨床評価が5年間で97.2%、骨質不良部位(軟らかい骨質、抜歯後治りのしっかりしていない骨)では98.6%という高い成功率からもうかがえます。
また、1999年には米国FDA(食品医薬品局)から「骨が不良な部位における治癒実績を改善した唯一のインプラント」として認められました。

常に時代の先を読んで動いている点が認められ、世界的な認知へとつながっているのではないでしょうか。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
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