虫歯を作れ?こんな保険でいいのか日本!

引き続き、歯科医療に携わらせていただく立場から日本を見た時に、つい心配になってしまうことを、お話しさせていただきたいと思います。
以前、ある公的機関(名前は伏せさせていただきます)から当院に電話がありました。

「患者さまのカルテを3名分、提出して下さい」

とのことでしたので、私は指示に従いました。
すると後日、再び電話があり、先方からこんな言葉が投げかけられたのです。

「先日のカルテを拝見させていただきました。・・長谷川先生、何か勘違いされていませんか?」

私は最初、意味が分からずキョトンとしてしまいました。
しかし、不安なことは何もありませんでしたので、 先方の話を続けて聞きました。

「長谷川先生は予防医療、つまり歯のメンテナンスにも保険を適用されていますが、保険は疾病(しっぺい)にしか適用されないんですよ?」

・・・皆様、どう思われますでしょうか?

つまりこれは、
虫歯や歯周病ができたらその治療に保険は適用されるが、
その虫歯や歯周病を予防するための診療やメンテナンスに保険を使わないで(適用させないで)もらえないか

と言われたわけです。

保険を適用したければ、まず虫歯を作りなさい、歯周病になるのを待ちなさい・・・

医療がこのようなことであっていいのでしょうか?
良い筈がありません。

もちろん、保険医療制度を維持していくための都合などもあるとは思います。

ただ、予防医療に保険を適用させないなどと言い出せば、
多くの人が
「予防なんて、お金もかかるから行きたくない」
と思う傾向が今以上に強くなるのではないでしょうか。

そうなれば、
「問題が起こってから病院に行く」
「重症になってからやっと診てもらうため、手遅れになる」
(たとえば、やむをえず歯を抜かなければならなくなる、など)
といったことが、今よりもさらに増えてくるでしょう。

これでいいのか、日本・・。

スウェーデンと真反対ですね。
(スウェーデンの全てが良くてうまくいっていると申し上げるわけではありません。)

ただ、仮にも「医療」に関わる公的機関が、その立場であのようなことを言っていては、やはり心配になってきます。

問題が起きてから対処するよりも、一番は【問題そのものが起きないこと】です。
こんなことは、誰でも分かることだと思います。

皆様はどう思われますでしょうか?

ちょっとショッキングな内容を公開させていただいたかもしれませんが、実際にあったことでしたので、お話しさせていただきました。

○本日もご一読、ありがとうございました。

まだ日本では、予防医療・予防歯科を大切にすることがあまり浸透しておりません。
そこを私は、ちょうど美容院に通うのに似た感覚で、歯のメンテナンスにも行きたくなるようにしたいと考えます。

まずは当院から。

明日もどうぞお楽しみに。
インプラント認定医)あなたのお口の設計士:長谷川浩之


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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