薬の無駄使い大国日本

「飲まずに無駄となる薬代や、飲まなかったことで病状が悪化してかかる医療費は日本全体で2000億~5000億円」という日本の実態を、皆さまご存知でしょうか。

実際、高齢者は病気ごとにいくつかの医療機関にかかり、そこからそれぞれ多くの薬を処方されているケースが多いですよね。
しかし、1度に飲む量が多すぎて、結局飲まなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。

もちろん、高齢の方以外にも、複数の医療機関から薬をもらうだけもらって飲まない方はいらっしゃると思います。
そういったことが飲まれない薬、つまり無駄な薬2000億円ということにつながっているのでしょう。

実際に患者さんたちが使っているものというのは多分4割程度ではないでしょうか。
そうすると無駄な分が6割もあるわけですよね。

しかし、その6割に対して、私たち国民は医療費として税金を支払っているということを自覚されておりますでしょうか。
その辺りの認識は、深くは浸透していないように思います。

このような問題が起こる理由、それは他でどのような薬をもらっているか分からないからです。
重複して処方することは、無駄以外にも弊害があります。

例えば、あるご婦人が内科に行って、催眠導入剤などを処方されて、長い期間飲み続けて効かなくなってきたとします。

歯科の場合は最高で5日分程度しか出せないけれど、医科であれば、いまだに1ヶ月分を出したりするところがあります。
そうすると、色々な病院にかかる度に、ハルシオンなどの催眠導入剤をもらったりしますよね。
そして、当たり前のことながら催眠導入剤も長い期間飲み続けた場合は副作用として効かなくなってきてしまいます。

そうなったときに、「じゃあ、今までA先生の所で2錠って言われてたけど、B医院に行って薬をもらって、次は倍の4錠飲んだらすぐ眠れるかしら」などと考えることもありえるわけです。

そうすると更に色々な副作用が出てくると思いませんか?

どのような薬でも飲み過ぎはいけません。
しかし、患者様は知らないのですから、医師が教えていかなければなりませんよね。
医師の言うことを聞かないなどと言う以前に、医師が把握できていないからこのようなことが起きるのだと思います。

残念なことに、そういうものを読み取るシステムが今はないのです。

これから先、薬の無駄をどのくらい削減していけるのか、大変重要な問題であると感じます。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
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