治した歯がまた虫歯⇒前の歯医者が下手だった?

現在は特別編として、先日の講演会でご縁のあった方に、休憩時間や終了後に個別にお話しした内容を連載しております。

前回は、歯垢や歯石などの汚れから起こる歯周病よりも、実は噛み合わせが悪くて起こる歯周病の方が多いこととその原因を書かせていただきました。

今回は、
同じ歯が虫歯になるのは、前に治した歯医者が下手だったからなのか
という質問に対して、知っておいていただきたいことを書かせていただきます。
さて、「歯周ポケット検査」といえば、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

歯周ポケット検査

歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に、プローブという先の細い器具を入れて、深さを測る検査ですね。
これは1つの歯に対し、外側(ほっぺた側)3ヵ所、内側(舌側)3ヵ所の 計6ヵ所の深さを測ります。

この歯周ポケットが深いと、歯周病が進行していることが分かります。
また、毎日正しくブラッシングをすることで、歯ぐきが引き締まり、このポケットも浅くなっていきます。

実はこの歯周ポケット検査、1回目よりも2回目の検査がすごく大事なのです。

なぜだと思いますか?

想像してみてください。
まず貴方が1回目の歯周ポケット検査を受けたとします。
ところどころに、ちょっと深めのポケットができていて、2週間後にもう一度歯周ポケットの検査をするとしたら・・・

当然、その2週間はそれまで以上にモチベーションを上げ、毎日歯磨きをするのではないでしょうか。
ブラッシングによって歯周ポケットが浅くなれば、大げさな治療もせずに済みますからね。

さて、2週間後、2回目の歯周ポケット検査です。

もし、歯磨きをがんばって臨んだその検査で、まだポケットが深い歯があったとしたら?
その歯は、あなたがブラッシングを苦手とする歯である、ということになります。

利き手や磨き方のクセ、歯ブラシの持ち方などで、人それぞれブラッシングを苦手とする歯があるのです。

2回目の歯周ポケット検査が、その場所を教えてくれます。
ここで冒頭の質問に戻りましょう。

「同じ歯が虫歯になるのは、前に治した歯医者が下手だったからなのか」

あってはならない話ですが、そういう場合ももしかしたらあるかもしれません。

ですが本当は、歯を治療したにも関わらず、治療後もその人がその歯をうまくブラッシングできていない、ずっとそのクセが改善されていない、というケースも考えられるということが、お分かりいただけましたでしょうか。

歯磨きをがんばる前に、まず自分の磨き方のクセ、欠点がないかを歯医者で検査しておくことも、自分の健康な歯と長く付き合っていくためには非常におすすめです。

*** 歯周ポケット検査について **************************************

通常1回目の歯周ポケット検査後、歯科衛生士による、
ブラッシング指導、プラーク除去、歯石除去等行なったのち、
2週間あけて2回目の歯周ポケット検査を行うのが正しい方法です。

また、歯の表面に付着するバイオフィルム
(浴槽の表面のなかなか剥がれない湯垢もバイオフィルムです)を、
歯科衛生士がクリーニングすることがとても重要です。
長くなりましたので次の機会にご説明いたします。

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あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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