ほとんど知られていない、歯周病につながる本当の原因

歯ぐきの違い

歯茎

現在は特別編として、先日の講演会でご縁のあった方に、休憩時間や終了後に個別にお話しした内容を連載しております。

前回は、糸切り歯が一番大事な歯である理由について 書かせていただきました。
(あなたのお口で「犬歯誘導、臼歯離開」は成功しましたか?)

糸切り歯は歯のかみ合わせをうまくコントロールし、 特定の歯に圧力・負荷がかからないよう活躍してくれています。

もし正しい噛み合わせになっていない状態で、 毎日歯を使い続けると、どうなるのでしょうか。

来院される方の中に、時々「奥歯が痛い。虫歯を治してください」 と言われるので歯を診てみると、全く虫歯にはなっていないケースがございます。

でも奥歯が痛いのは、決して気のせいなどではない・・・

そこで噛み合わせをチェックしてみると、案の定問題があり、そのため噛むたびに特定の歯へ圧力がかかって炎症を起こしている、という場合も少なくありません。

ここに気付かないと、炎症を抑える薬を使い続けても当然根本的な治療にはつながらないんですね。そして、実は炎症で済めばまだ良い方なのです。

ある大学病院の先生が40、50、60代の100名の歯周病の患者さんが、歯周病になった原因を 調べてみたデータがございます。

普通は歯周病といえば、ご存じの方は
「歯石、歯垢などの汚れが原因で起こる」
と認識していらっしゃることでしょう。

ところが、実際にそれらが原因で歯周病になった患者さんは、なんと全体の約2~3割しかいなかったことが、調査によって分かったのです。

では残りの大半の方たちは、一体何が原因で歯周病になられたのだと思われますか?
そうです。噛み合わせです。

奥歯が歯周病になるケースの大半が、実は噛み合わせの悪さによって引き起こされているのです。
噛み合わせが悪いと、最悪の場合上下の顎の力がたった1本の歯に集中してしまいます。

負担が集中する歯はグラグラになります。レントゲンで見ると、歯と、歯を支える骨の間にある「歯根膜」にすき間ができていて、そこが黒く写るのです。

そういったところを見て、私は歯周病や痛みの原因と、どの歯をどう調整すればよいかを若い歯科医師に指示することがあるのですが、相手から「なぜそこまで分かるのですか?」と驚かれます。

ちなみに噛み合わせが悪い場合は歯の矯正をするしかないんだろうかとご心配されている方もあるかもしれませんが、噛み合わせと病気の関係をよく分かっている歯科医ならば、数分の歯の調整で噛み合わせを良くできるケースも多々ございます。

ですので私は、噛み合わせの問題をよくご存じの歯医者へ行かれることをおすすめいたします。

これからも毎日使い続ける歯について、知っておいて損のない情報をこれからも連載していきます。


あなたのお口の設計士:長谷川浩之
千代田区丸の内にある2つの歯科医院にてドクター兼理事長を務めさせて頂いております。
お悩み・ご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。


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